コラムColumn

2020.11.28開業支援

歯科医院開業の心得 Capter2 ”図面の考え方”

前回はCapter1として、開業を視野に入れた時点から「進めること。始めること。」についてお話しさせて頂きました。
今日は、先生方の”お城”となる図面の考え方について書き進めていきたいと思います。

まず、図面を考える時に重要なのがユニットを何台で考えるか。

・ユニット3台スタートで将来的にはMAX5台
・ユニット4台スタートで将来的には6台 状況によっては増築して8台

こんなイメージをしてみることが大切です。
この考え方は土地選定の際にすでに必要になるものではありますが、今回はそこはすでに通過したものとして話を進めていきます。

今までの経験上ですと、ユニット1台あたり10坪。
ユニット4台であれば40坪、ユニット6台であれば60坪。
総建坪として、大枠こんなイメージになることが多くありました。(これはあくまでも指標です)

では!
まず、歯科医院にはどのような検討項目があるのかお復習いしましょう!

清潔域>>>
1、風除室
2、玄関周り
3、待合室
4、WC
5、洗口コーナー
6、キッズスペース
7、受付
8、カルテ庫


診療スペース>>>
9、カウンセリングルーム
10、X線室
11、診療室
12、消毒滅菌室
13、技工室(簡易含む)
14、ストックルーム(各所)


バックヤード>>>
15、機械室
16、院長室
17、スタッフルーム
18、スタッフ用WC
19、院長用WC
20、ミーティングルーム


ざっと考えただけでも20個の要素があります。
先生ごとに考え方があるので、全ての要素が必要というわけではありません。
例えばキッズスペース無し・技工室なし等
この要素を一つずつ検討していく流れとなります。

特に重要な検討要素>>>

1、診療室側の動線
患者さんとスタッフさんは、どういう動線が好ましいか!

・動線混合型
待合室から診療室に入り患者さんとスタッフさんの動きが交わるスタイル
・動線分離型
患者さんは専用廊下を通り診療室に入り、スタッフさんの動線と被らないタイプ

最近の傾向ですと、動線分離型が多いように思います。
動線分離型にすると、建坪は大きくなりますので予算や金額によって検討するのも良し。
頭の中で完全に決めている場合は、それをわかった上で資金計画を前もって行なっておくのが宜しいです。

2、診療スペースの作り方
先生の考える歯科医院・歯科医療像から検討が必要

・簡易パーテーション型
・半個室型
・完全個室型


大きく分けると上記の3つになります。
基本的に半個室として、別枠で完全個室を設置するというケースもあります。

最近の傾向ですと、完全個室が増えてきたように感じられます。
新型コロナの影響もあり、独立した空間で診療を行うということは、患者さんファーストという意味で今後ますます支持されていくことが推測されますね。

個室の場合は、6畳の部屋をイメージするとわかりやすいですね♬
6畳は3坪となります。
完全個室で5部屋作れば15坪とうことです。

3、消毒滅菌スペース
昨今の滅菌スタイルの欧米化から、広くて余裕のある設計が必要
・ウオッシャーディスインフェクター 
・クラスBオートクレーブ
・タービン専用 クラスSオートクレーブ


昔(20年ほど前)は、水洗い→超音波洗浄→滅菌(クラスN)→紫外線殺菌庫行きが大半でした。
現在は、ウオッシャーで消毒・洗浄→パッキング→該当滅菌器での完全滅菌→保管という流れになりますね。

クラスNだけではなく、クラスB・クラスS滅菌がスタンダード化。
これらでは滅菌ができないものはプラズマ滅菌など、歯科医院での滅菌消毒への設備投資は必須事項となってきています。これは患者さんは勿論ですが、働いてくれているスタッフの安全確保として有効ですし、未来のスタッフに向けてのアピールにもなるものと考えられます。 

滅菌消毒スペースは、スタッフさんが頻繁に入ることになるので、広めに作る必要性があります。
テーブルのサイズや高さ(女性なので)、コの字で組む場合は前後の距離の適正化(ぶつからない距離)が大事。
また、安全の確保・作業の渋滞を防止という観点で設計をしていきたいですね。
器材の増加もあり、設置場所も流れに沿って組んでいくとを念頭にいれると、作業効率の高いお部屋になります。

図面は奥が深く、この調子で書き進めると膨大な内容になりますので割愛します。

院内ミーティングを待合室で行う→待合室は比較的広めに確保
患者さんは車中待機を基本とする→待合室は比較的コンパクトでも可
アポイントはチェアサイドで取る→受付スペースの縮小
高齢者へ力を入れる→各通路を車椅子が通れるサイズに(扉も通常より大きめに設定)
最初は技工士なし・後々雇用→技工コーナーを3畳程度で作り増改築または、6畳で作っておく
バックヤードWC→院長室の隣にスタッフWCは基本的にNG (考え方による)


などなど、図面から考えるのではなく先生のイメージ(想い)を固めてから図面に入るのがベストです。

スタッフの駐車は縦列を避ける
これは常勤・パート混在の歯科医院を検討の場合は必須事項です。
入れ替わりの際に車の移動を伴うので、スタッフさんにとってはかなりのストレスになります。

また、将来の増築を検討できているのであれば、それを見越した配置にするのも重要です。
当初そういった考えがなく増築をする場合、非常に動線が悪い形になることが多く、また配管の関係等もあり費用もかなり多めにかかってくることが予測されます。

平面が完成したら次は立面となりますが、まずは平面をしっかりと作り込むことが最重要となります。
先生の想いや考えを固めて、平面に想いを落とし込んでみてください。
器材は買い替えが効きますが、建物は建て替えはなかなか難しいので。。

今回は図面の考え方について書かせて頂きました。
お伝えしたいことは山ほどあるのですが、この辺にしておきたいと思います。

イメージを固めて図面に想いを乗せましょう♬

次回は、スタッフマネジメント(求人・見学・面接・雇用)についていて書きたいと思います。


「たかが数値。されど数値。」

医院の今から未来をつくる。
歯科医院発展応援団 吉澤 貢

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