スタッフの定着 #女性に優しい医院環境を創れていますか?

今回は、スタッフの定着について書いていきたいと思います。
定着してもらう術は様々な要素が絡み合うので、一概にこうだということではありません。今回メインにお話したいのは、スタッフが安心して働き続けることができ、女性としてのイベントの在り方も考えた雇用/定着についてとなります。
まず第一に考えて欲しいことは、歯科医院は基本的に女性の職場であるということです。何を当たり前のことを... と思われる先生もいらっしゃるかと思いますが、意外とその基本的な部分が抜け落ちている医院があります。
結婚を喜べない...
ご懐妊を喜べない...
育児での急な休みにイライラしてしまう...
親の介護による休暇にイライラ...
心当たりがある先生も多いのではないでしょうか?
起こりうるとわかっているのに、
なんでこの時期に... 人が少ないのわかってるくせに... 医院のことを考えてくれよ...
なぜそうなるのか?
答えはシンプルです。
スタッフさんが休むことによりマンパワー不足が生じて、列を封鎖しなければならなくなり、思った点数が上がらないから!ではないでしょうか?
余りあり雇用が出来ていれば、そういう感情は起きずに、心から喜べる、心から心配できるのではないでしょうか?
では、余りあり雇用が出来ていれば完璧か!というと、そういうわけでもありません。こちらもシンプルにスタッフへの愛があるかないかの部分が大きな要素となります。
最初から考え方を整えて、スタッフ採用や関わり方を考えると、こういう悩みは減るのではないかと思います。歯科医院は女性で回っているのは周知の事実なわけなので、ご結婚やご懐妊、育児による長期のお休みは、そもそもあるものだと認識すること。最初からそう思って雇用していれば、いざそうなった時に感情に負けることはありません。
スタッフの結婚
喜ばしいことです。みんなで祝ってあげましょう!
そして、結婚した後も安心して働ける環境を構築して安心させてあげましょう。
新婚旅行も快く送り出してあげましょう。
スタッフのご懐妊(産休/育休)
新しい命の誕生であると同時に、母として親として次のステージを生きていく。
そんなスタッフさんに心からの祝福の声をかけてあげましょう。
育休期間中も安心して未来を描けるように、戻る場所をしっかりと確保しておきましょう。
男性よりも人生のイベントが多い女性がメインとなる歯科医院経営ですので、そこにいちいち引っ張られて負の方向に行くのはナンセンスです。スタッフに取って喜ばしいことは、経営者として、社長として、一緒に喜べる環境を作りましょう。
◯産前産後休業
産前:出産予定日の6週間前から
産後:出産の翌日から8週間
給与支給:なし
※出産手当金が健康保険から支給されます。
社会保険料:免除(本人も事業主も)
◯育児休業
期間:1歳になるまで(原則)
給与支給:なし
※雇用保険から育児休業給付金が支給されます。
社会保険料:免除(本人も事業主も)
勘違いされている先生もいらっしゃるかもしれませんが、産休・育休中は、人件費0+社会保険料0となります。休んでいるのに社会保険料を払うのか...と思ってるのであれば、そこはご安心を。
◯介護休業
期間:最大93日
給与支給:なし
※雇用保険から介護休業給付金が支給されます。
社会保険料:免除なし
介護休業は、そんなに多くはないかもしれませんが、人生100年時代になり、今後そういったケースも増加する可能性はあるかと思います。
大きく戦力ダウンとなるイベントについて記載しましたが、如何でしょうか?
介護休業は色が違いますが、産休/育休については、医院としてデメリットは限りなく0に近いと言えるのではないでしょうか?
こういったイベントがあっても、スタッフが申し訳なく思わなくても良い、後ろめたさを感じさせなくても良い医院環境を作って欲しいと思います。
一番の方法は、冒頭でもお話しましたが、余りあり雇用をして事態に備えるということです。余りあり雇用はある程度の売上(粗利)がないと実現は難しいものとなります。どれぐらいの粗利があれば余りあり体制が作れるのか。逆算して売上目標を立てるのが宜しいかと思います。
それが実現できると列潰しが起きないので、売上の減少は起きません。院長の心のゆとりは担保できるわけですね。人件費率ばかりを気にして、カツカツの人員で回している医院はこのイベントには耐えられません。スタッフに対しても顔色が見えてしまい、悪影響しか与えず、今現在イベントに関係のないスタッフの未来をも脅かしてしまうことになります。
産休/育休を心から喜べないのなら、そういうイベントが起こらないスタッフを雇用するべきです。新卒を取っておいて、いざそうなったら、顔色を変えるのは経営者としてはかなり残念です。介護休業も同じことです。取られて嫌なのであれば、そういったイベントが起こらなそうなスタッフを雇用するべきです。
大事なのは、なにが起きても動じないマンパワーを確保すること。
そして、スタッフさんのイベントに対して心から祝福なりができる心の余裕を持つことです。
患者さんのため!
は素晴らしい考えだと思います。
でもその前に!
スタッフのために!
そう言える経営者は、スタッフ定着率は間違いなく高いと言えます。そういう社長であって欲しいと思いますし、そうであればスタッフさんも必然で定着していくものです。
ちょっとでも、心に覚えがあったとすれば、この機会にスタッフに対しての関わり方を考えみても良いのではないでしょうか。
一緒に創り上げる仲間ですので。
「たかが数値。されど数値。」
医院の今から未来をつくる。
歯科医院発展応援団 吉澤 貢

