コラムColumn

2026.02.28スタッフ定着

スタッフ定着の考え方 #衛生要因と動機づけ要因

今回も前回に引き続き、スタッフの定着について書いていきたいと思います。

どうすればスタッフが定着するのか...? 頭を悩ませている院長が多いのではないかなと思います。“人が辞めない歯科医院づくり” “スタッフメマネジメントのコツ” といったセミナーや書籍が溢れていますので、裏を返せばそこに悩んでいる医院が非常に多いのは容易に想像がつきます。

まず最初にお伝えしておきたいのは、「人は本来辞めない」ということです。
もちろん条件があります。頂いている給与と仕事のバランスが取れているということです。仕事については更に細かく分類され、仕事の量・質・環境等があります。そのバランスが保たれていれば人が辞めることは基本的にはありません。

また、それと同じくあるのが、承認欲求やモチベーションとなります。
仕事をして認められたい!仕事をしてやりがいを感じたい!仕事をして人の役に立ちたい!
スタッフそれぞれにツボではないですが、仕事に対する軸があるはずです。その軸を見定めて対応してあげると、辞めるという感覚にはなりづらいものです。

ここまででどうでしょうか?
普段スタッフに対して、そこまで考えてないという先生が多いのではないでしょうか?先生がそこまで考えてないということは、そもそもその人に興味がないわけで、働く側も先生のためにとはならないのではないでしょうか?


一般企業でも歯科医療業界でも変わりなく、本来、人は辞めないんです。
※スキルアップや適性/適職についた前提でお話していますので、そこはご了承ください。

辞めることによるストレスを考えると、できればそのストレスを受けずに平穏にやり慣れた場所で、やり慣れた仕事をして、やりがいを持って、それに見合う給与も頂いて過ごしていきたい。それが本来の形ではないでしょうか?それを蹴ってでも辞めたいということは、そのストレスよりも今のストレスが大きいと捉えることができるのではないでしょうか?

◯ハーズバーグの二要因理論
アメリカの心理学者であるフレデリック・ハーズバーグ。
知っている方もいらっしゃるかも知れませんが、やる気と不満について提唱した理論となります。

人には、“やる気になる理由”と“不満になる理由”があり、それは別物というものです。つまり、満足の反対が不満足ではないということです。 この考え方の最大のポイントとなります。

人の仕事感情は以下の2種類あると提唱しています。

・衛生要因
役割:不満を防ぐ 
なくなると:不満になる
あっても:やる気は上がらない

・動機づけ要因
役割:やる気を生む
なくなると:普通
あっても:満足・成長

歯科に置き換えると...
・衛生要因
有給取れる・残業がない・人間関係のトラブルなし・昇給や賞与
※上記がしっかりしていると、辞めない

・動機づけ要因
評価フィードバック・裁量付与・感謝共有・OJT/Off-JT
※上記がしっかりしていると、この医院で働き続けたい

満足と不満足は、全く別エンジンであることがわかります。
衛生要因は、「マイナスを防ぐ」
動機づけ要因は、「プラスを生む」
それぞれ別の役割をしており、混同して考えると路頭に迷い込むというところでしょうか。

よくあるのが、以下のようなことではないでしょうか?
・給料上げてやったのに、頑張らないんだよな...
・福利厚生良くしとけば定着すると思ったんだけどな...
・セミナーとか行かせてんのに辞めるっていうんだよね....

これ、切り分けて考えれば、なるほどな〜!となるのではないでしょうか?

・給料上げてやったのに、頑張らないんだよな...
⇨衛生要因なので、やる気には繋がらない(繋がりづらい)

・福利厚生を良くしとけば定着すると思ったんだけどな...
⇨動機づけのプラスがなければ定着が難しい

・セミナーとか行かせてんのに辞めるっていうんだよね....
⇨これは、スタッフの軸を見ずに何に満足を求めているか知らないケースでよくあるケース

もちろん、理論のひとつであり、すべてがこのまま当てはまるものではないかも知れません。
ただ、自分も経験上、該当するケースを多くみてきているのも事実です。

なぜ、自院では人が定着しないのか?
セミナーや書籍で学ぶことに対して否定するつもりはありません。ただ、本来経営者としてもっていたい上記のような考え方と愛があれば、ほとんどのケースではそこを回避することができると思っています。社員であるスタッフに対して感謝の気持ちを持ち、福利厚生等の衛生要因を整え、やりがい/働きがいを感じてもらえるような動機づけ要因を作っていく。

何も難しいことではないのではないでしょうか?
スタッフマネジメントという言葉があります。マネジメントのうえで必要なこととして組織の階級を作る。役割を定める。評価基準を作る。
仕組みから入ることを推奨しているものが非常に多くあると感じています。ただ一つ言えるのは、仕組みの前に気持ちです。

“管理”しようとするから失敗するんです。

“管理”ではありません。

“感謝”するんです。

そうすることで、自ずと衛生要因の整理が行われ、動機づけ要因も的確に考えられる。
感謝した上で仕組み化していけば失敗はしないんです。

スタッフ定着でお悩みの先生、
実は定着化は非常にシンプルなものです。
今一度、スタッフの顔を一人ひとり思い浮かべてください。

そして、本当に定着してほしいと言う気持ちが持てれば、すぐにでも動きましょう!
必ずスタッフさんに伝わるはずです。



「たかが数値。されど数値。」

医院の今から未来をつくる。
歯科医院発展応援団 吉澤 貢

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